てがろぐMST-SR

No.830

「スクワットで膝をつま先よりも前に出すと、膝を怪我する可能性がある」

 1972年、マサチューセッツ大学のArielは、スクワットで膝をつま先よりも前に出すと膝関節に大きなストレス(剪断力)が生じ、怪我を誘発する可能性を報告しました(Ariel BG, 1972)。

 この報告をもとに、スクワットでは「膝をつま先より前に出さない」ということが現在でも常識とされています。

 しかし、その後の検証によってArielの研究は被験者が少なく(3名のデータ)、ストレスが生じる部位が明らかにされていないなど、いくつもの誤りとともに、再現性の乏しい結果であることが指摘されるようになりました(Hartmann H, 2013)。

 2013年、これまでのスクワットに関する研究結果をまとめたレビュー論文を報告したゲーテ大学のHartmannらは、Arielの報告についてこう述べています。

 「この報告は誤ったデータの解釈によってもとづいており、将来の研究に引用されるべきではない」

 さらに、こう続けます。

 「スクワットで膝をつま先よりも前に出しても膝関節へのストレスは少ない」

 「逆に、膝を前に出さないことは腰を痛める要因になる」

 現代のスポーツ科学では、スクワットのある条件下で膝をつま先よりも前に出さないようにすると、腰に大きな負担が生じることが示唆されているのです。

スクワットで「膝をつま先より前に出してはいけない」という間違え【スクワットの科学】 - リハビリmemo

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